「テレビが壊れた日」 ’00年4月11日
ユキはテレビが好きです。
日曜日の朝のNHK番組のように小鳥がたくさん出て来るものが特に好きです。
ところが、わが家のテレビはかなり古いものだったので、とうとう故障してしまいました。
音だけは出ているのですが、画面は真っ暗なままなのです。
それでも、音だけを聞いていてもニュース番組などでしたらそれほど不便は感じませんでした。
それはちょっと自分でも驚くほどに、画像を見なくても平気だったのです。
でも、テレビから聞こえて来る小鳥の鳴き声を聞きつけて、小鳥の姿をさがしているユキを見ていたら、そんなことは言っていられなくなりました。
テレビも以前よりはずっと安くなっているので、買うことはそれほど大変ではありませんでした。
でも、古いテレビを始末するのはけっこう面倒でした。
サイズや重さからすると粗大ゴミ扱いとなりそうでした。
ですが、粗大ゴミとして収集に来てもらうのは、費用はともかくとして、こちらの都合の良い時に来てもらうわけにはいかないので時間の調整が難しいのです。
さもなければ、車で30分はかかるリサイクルセンターまで持って行かなければなりません。これもけっこう大変でした。
結局、危険物の日にゴミ置き場に出しておいて、持って行ってもらえれば良いし、ダメだったら自分でリサイクルセンターに持って行こうということにしました。
ところが、ゴミの収集車が来るのを待っていましたら、その前に軽のワゴン車でやって来たおじいさんがいて、テレビを車に乗せて持って行ってしまったのです。
まったく思いがけない展開でした。
でも、何はともあれ結果としてはこれで一件落着でした。
ユキはテレビに映っているシジュウカラをつかまえようとして、画面を叩いたりしています。